第5章 願いはただひとつだけ
「あの…私…そんなつもりじゃ…」
リヴァイの真っ直ぐな視線に見つめられてしまえばそらすことなどできない。
は囚われたウサギのようにおとなしく見つめ返すことしかできなかった。
しかし…
―ドンドン―
「おーい!リヴァイ!いるんだろ?」
焦れたエルヴィンから催促のノックをされてしまった。
「チッ…なんだようるせぇな…」
リヴァイは盛大にため息をつくと、玄関に向かって大声で叫んだ。
「おい!エルヴィン!悪いが今取り込み中だ。家に上がりたきゃそこで30分静かに待ってろ!」
「リヴァイさん…?!」
エルヴィンに放った言葉に目を白黒とさせていると、リヴァイはに向き直り両頬をてのひらで包んだ。
その距離は限りなくゼロに近い。
の顔は真っ赤に上気し、今にも爆発してしまいそうだ。
「…もうこれからはずっと一緒だ。今世も、来世も、そのまた来世も…永遠にだ。宜しくな」
「は…はい…!こ、こちらこそ…どうぞ宜しくお願いします…」
そう言うと、リヴァイはタイムリミットの30分、愛しいと心ゆくまで触れ合った。
深い絆で結ばれた二人の生活はまだ始まったばかり…
♪Happy Merry Christmas♪
―fin―