第4章 記憶と真実
今日はエルヴィンが午前中出ていて、午後はリヴァイが出るというスケジュール。
もで締め切りの近い仕事がいくつかあったため、オフィスに到着と同時にすぐに仕事にとりかかった。
のだが
「………」
パソコンに向かって30分、1時間、1時間半…と時間がたつごとに身体の不調を感じてきた。
確かに今朝はいつもの気持ちのいい目覚めというわけではなかった。
日の出とともにパッと目が覚めるだが、今朝は中々起き上がることができなかった。
リヴァイに体調を指摘された時は、本当に寝不足だと思っていたが、段々と頭が痛くなり、身体が怠くなってきている。
ただの寝不足ではないのは明らかだ。
しかし、リヴァイは午後から出る仕事がある。
もし本当に体調が悪いと知られてしまえば、すぐに帰ると言い出してしまうだろう。
ここはエルヴィンと共に立ち上げた大事な会社だ。
自分のせいで信用を失うことになってはいけない。
なんとかリヴァイが出かけるまで悟られないようにしなくては。
はトイレに行くと席を立って、ポーチから鎮痛剤を出すと手洗い場の水道水を両手で汲んで一気に流し込んだ。
薬を飲んだおかげか、なんとなく頭痛はやわらいだように感じるが、重怠い感じや腹部の不快感などは増す一方だ。
コンディションは絶不調に向かっているが、明日は運良くリヴァイと共に休みが決まっている。
ひとまず昼までリヴァイにバレないようにしなければ。
は明日心置きなく倒れられるように、締め切りの決まっている仕事は今日中に片付けてしまおうと心の中で気合を入れると両頬をパンと叩いて奮い立たせた。