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【進撃の巨人/リヴァイ】願いはただひとつだけ

第2章 冬の雨




「私は付き合っている男の人と数年一緒に住んでいたんですが…彼の束縛に苦しくなってしまい、何度も別れ話をしました。でも…その度に暴力をふるわれてしまい…そんな生活がもう苦しくて苦しくて…自殺をしようとしたんです…」



「……………」



「でも、彼に見つかってしまって…私の自殺未遂に気をおかしくした彼はキッキンから包丁を待ってきて私にむかって振り上げたんです。でも…そしたら急に怖くなってしまって…変ですよね…自分で自分を殺そうとしたクセに、殺されそうになって怖くなるなんて…」


は目に涙をためながらも自虐的に笑い、話を続けた。


「それで怖くなった私は家を飛び出して逃げてきたんです。携帯もお財布も全て持ち出すことは出来ませんでした。携帯はもしかしたら何処にいるのか検索できる様にされていたかもしれないので…持ち出さなくて正解だったかもしれません。友達もいなくはないですが、私の交友関係も全て握られてしまってるので迷惑はかけられなくて…あっ、でも…もしここにいる事もバレていたらリヴァイさんにもご迷惑が……」


ここまで言うとほ黙って俯いてしまった。


「いや、俺の事はいい。何度も言うがお前は自分を守る事をとにかく考えろ。それにしてもその男は厄介だな…携帯も財布も捨ててきたとなると、生活が不便…ん?、仕事は何をしているんだ?携帯もなくて…職場に連絡しなくてもいいのか?」


するとほゆっくりと首を横に振った。


「私は、フリーの翻訳家なので、死のうと思った時に、全ての仕事を片付けてきました…なので、誰にも迷惑をかける事はないかと…」


「フリーの翻訳家?英語か?」


「はい…基本英語を扱う事が多いですが、私が習得しているものなら何でも引き受けていました。」


「何でも?何でもとはなんだ…」


「私は日本語と英語の他にも、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、それにリヴァイさんの故郷のドイツ語など扱える外国語が複数あります。なので、自分でこなせると思った仕事は全て引き受けてきました。」



リヴァイはその答えに驚愕した。



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