第1章 血の雨に咲く華
不気味な程の鈍色だった空は、いつしか地を打つ大雨へと変わっていた。
その雨音とネウロの体温とが、凍りついた瑠璃月の心を緩やかに融かしていくような感覚を覚えた。
黒いブラウスのボタンが外され、やがて露になった瑠璃月の豊満な双丘を、ネウロの手袋をしたままの手で揉みしだかれる。
瑠璃月のその堅く尖った小さな果実の片方を、ネウロは指先で弄び、もう片方には本当に喰らってしまいそうなほど大きくかぶりついた。
「くっ…!」
そのまま噛みつかれ鋭い痛みが走ったが、瑠璃月は唇を噛んで声を殺した。
瑠璃月の身体に、痛々しい傷痕がまたひとつ刻まれた。
それからネウロは、瑠璃月の黒いスカートを下着ごと強引に脱がせ、膝を掴むとその両脚を大きく開かせた。
「綺麗だ、瑠璃月…」
「嫌っ!見ないで…」
今度は太腿に、焼けつくような痛みを感じる。
ネウロの唇が瑠璃月の肌を啜り、其処には淡い紅紫の花が咲いた。
そのままネウロが、瑠璃月の濡れそぼった薄紅色の花弁に舌を這わすと、蜜壺からは張りを失った愛蜜がトロトロと溢れ出して止まらない。
「はぁ、あっ…ああんっ!」
花芯を甘噛みし、なおも溢れる愛蜜を時折啜った。
「瑠璃月…愛しているぞ。」
ネウロの手袋をしたままの指が、瑠璃月の蜜壺に沈められ、淫靡な水音が響く。
「あぁ…っ、はぁんっ、あああっ!」
「良いぞ、瑠璃月。その声、その表情(かお)…」
蜜壺を掻き乱すネウロの指が2本から3本に増やされ、更に親指で花芯を擦られる。
ネウロの指だけがまるで別の生き物のように動き、瑠璃月は次第に絶頂へと追いやられていく。
「イけ、瑠璃月。」
「嫌ぁっ!ネウロ、ダメぇっ…あああああーーーっ!!」
瑠璃月は全身を震わせ、大量の潮を吹いて果ててしまった。
「ククク…潮まで吹くとは、淫乱な女だな。」
羞恥のあまり頬を薔薇色に染め、生理的な涙を流しながら血と汗にまみれて息を荒げる瑠璃月を、ネウロは少し満足そうに翡翠の眼で見つめた。