第3章 LAUGH & PAIN
暫くして、ネウロが身体を離すと瑠璃月の蜜壺からは欲望の残骸が溢れ出る。
既にまどろみの中にいる瑠璃月に、ネウロは触れるだけの口づけを施した。
すると瑠璃月は安心したように、かすかな微笑みを浮かべながら瞼を閉じた。
……………
次に瑠璃月が目覚めた時には、また昼を過ぎていた。
ラグマットの上とはいえ、リビングの床であれほど熱の籠った情交を続けられたせいで、いつにも増して身体が痛み、倦怠感も凄まじい。
幸いな事に、また何ひとつ身に付けてはいなくても、ベッドで布団を掛けられて眠っていた事に安堵した。
そこからふとリビングの方に眼をやり、昨夜の事をぼやけた頭で考えていた。
「あれ、お気に入りだったのにな…」
ありとあらゆる液体で汚され、もう使い物にならないだろうと思うと、堪らず頬が薔薇色に燃える。
そして次第に頭がはっきりとして来て、首にある違和感にようやく気付いた。
「えっ!?嘘!!何これどういう事!?」
「今頃気付いたか。」
「ネウロ!?」
錯乱する瑠璃月の、顔の向きとは反対側にネウロが立っていた。
そして、あの夜に瑠璃月へ取り付けられた首輪と鎖が、また今もそこにあった。
「外して欲しければ、もう我輩以外の誰にも笑顔を見せないと約束するか、毎日、気絶するまで我輩に抱かれるか…どちらか選べ。」
「選べるか~!!ふざけんなもう!!」
「そうか…では今から、またそのまま遊んでもらうぞ。」
「はぁ!?絶対嫌だっ!!もうやめぇ…っぎゃあああーーー!!」
またもや瑠璃月の必死の抵抗も虚しく、熱い痛い濃密な時間は幕を開けてしまうのだった。