第5章 休日
「桃城先ぱい」
「おう、夢野じゃねーか。どしたあ?こんな時間にラケット持ってよ」
「先輩こそ、公園で練習ですか?」
よく見れば桃城もテニスバッグを肩から下げていた。
「おうよ!ストリートテニスだあ!」
「ストリート…テニス?」
「ここの公園はよ、テニスコートがあるんだぜ」
桃城が指す方向へ近付いて覗いてみると、確かに照明の光に照らされたコートが見えた。
「今度ヒマがあったら打ちに来よーぜ。けっこう設備もいいし、来てる奴らもオモシれーんだ」
他愛のない話をしながら桃城と一緒に帰る。彼は家の近くまで萌を送ってくれた。
桃城先輩といいリョーマ君といい、休みの日までテニス三昧なんて、みんなきっとこうやって努力し続けてるんだな。
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