• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第95章 バケモノ<肆>


禰豆子の目から涙があふれ出したかと思うと、彼女は子供のように声を上げて泣きだした。

その涙が鬼の力を洗い流すかのように、身体の文様は消えみるみるうちに幼子の姿になった。

そしてそのまま、禰豆子は寝息を立て始めた。

「寝た・・・母さん、寝たぁ・・・。寝ました、宇髄さん・・・。寝たよ、汐・・・」

炭治郎は安堵のあまり腰を抜かしそうになったが、残してきた汐が傷を負っていたことを思い出した。

「そうだ、汐・・・。汐の怪我の手当てをしないと・・・」

しかし禰豆子を抱えたまま戻るわけにもいかず、炭治郎はどうしたものかと上を見上げた時だった。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp