第81章 幕間その伍:柱だヨ!全員集合?(後編)
「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!」
汐は耳をつんざくような悲鳴を上げ、鏑丸振り落とそうと思い切り手を振った。初めはずっと食いついていた鏑丸だが、何度か振り下ろされる手の衝撃に耐えられず上空に打ち上げれられた。
それを甘露寺が慌てて受け止め、伊黒に返す。
「な、な、な、何すんのよこの蛇公!!」
噛まれた傷口を抑えながら汐が激昂すると、鏑丸は心なしかしてやったりとした表情で汐を見据えていた。
「あったまきた!!三枚に下ろして蒲焼にしてやる!!」
「シャーッ!!」
「シャーッ!!」
顔を真っ赤にした汐が日輪刀に手をかけると、鏑丸も怒ったように威嚇の声を上げ、それに合わせるように汐も威嚇の声を上げた。
そんな汐を甘露寺は慌てて止め、伊黒は呆れたように汐を見据えていた。
「キーッ!!覚えてなさいよ!!あんたに馬鹿にされないくらい、強くなってやるんだから!!」
甘露寺に引きずられながら、汐は頭から湯気を出して叫び続けるのだった。