• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第66章 無限列車<壱>


「あ、アオイ!」

中庭に行くと、アオイは忙しそうに洗濯物を干していたが、汐の姿を見つけると思わず息をのんだ。

「な、何か御用ですか?」

いつもと違い、声を詰まらせるアオイに汐は特に気にする様子もなく口を開いた。

「あんたにきちんとお礼が言いたくて。あたしたちを支えてくれて本当にありがとう。あんたの思いはあたしたちがしっかりと持っていくから、変なこと気にするんじゃいわよ」

汐はそう言って去ろうとするが、アオイが背後から呼び止める。振り返るとアオイは少しだけ目を潤わせながら、「死なないでください」とだけ言った。

その言葉に汐は驚いて目を見開くも、次には笑顔になり「わかったわ!」とだけ答えてその場を後にした。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp