• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第62章 幕間その肆:我妻善逸の憂鬱


それから善逸も炭治郎達と修行に参加した。勿論耳から心臓が飛び出しそうなほどつらく、苦しかった。

けれどどんどん先へ行く汐と炭治郎に追いつきたいと思う微かな気持ちが、彼を前へと進ませた。

そして数日後。善逸と伊之助は汐が遂にカナヲに勝ったという知らせを聞いて青ざめた。さらに翌日には炭治郎が彼女に勝利を収めたところを目撃する。

そして反射訓練では汐とカナヲがほぼ互角に渡り合っているところを目の当たりにして、さらに顔を青くさせた。

「うぉおおおおおおおお!!!!」

善逸は必死の思いで塀の上を走り、伊之助も負けないという思いで岩を使った訓練をこなす。

そしてその数日後の事。

「いけー!!善逸!!頑張れ!!」

炭治郎と汐が応援する中、善逸はカナヲとの全身訓練に挑む。アオイが始まりの合図をした瞬間。善逸の身体が目にもとまらぬ速さで動いた。

瞬きをする一瞬の間に、善逸の右手はカナヲの手を握っていた。

「!!!」

善逸は思わず息をのみ、ことを見守っていた汐と炭治郎は歓声を上げた。その後の訓練でも善逸はカナヲに勝利をおさめ、ようやく全集中・常中を習得を習得できたことを感じた。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp