• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第54章 迷走<弐>


「っ!?」

突然首を強く締め付けられるような圧迫感を感じた。喉が締め付けられ、呼吸ができない。
慌てて外そうにも、布は汐の首に食い込んでしまい指が入らない。

(く、苦しいっ!!)

汐は苦しみながらもなんとか留め具を外す。首が解放され空気が流れ込み、思い切り咳き込んだ。

(な、何よこれ!こんなの付けたらあたし死ぬじゃない!!あいつあたしを殺す気でこんなの渡したの!?)

頭にきて首輪を投げ捨てようとしたとき、首輪の裏側に何か紙のようなものが挟まっているのが見えた。

それを取り出してみると、そこにはこんなことが書いてあった。

“これを付ける前に全集中・常中を覚えろ。でないと死ぬぞ”

それを読んだ瞬間、汐は紙をびりびりに破いて投げ捨て、心の中で思い切り悪態をついた。

(そういうことは先に言え!!)

悪態をついた汐は深呼吸をして、捨てようとした首輪をしまうと物陰から外へ飛び出した。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp