• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第53章 迷走<壱>


「訳わかんねぇコト言ってんじゃネーヨ!!自分より体小さい奴に負けると、心折れるんダヨ!!」

「やだ可哀想ッ!!伊之助、女の子と仲良くしたこと無いんだろ!山育ちだもんね、遅れてるはずだわ!あー、可哀想!!」

しかし善逸は伊之助の言葉を一掃し、有ろうことかさらに挑発までする始末。これには伊之助の堪忍袋の緒は完全に切れてしまった。

「はああ゙ーーん!?俺は子供の雌(メス)踏んだことあるもんね!!」

「最低だよそれは!!ヤダヤダヤダ!!それじゃモテないわ!!」

「はああ゛ーー!?女ぐらい何人でも持てるわ!!」

その会話は訓練場の中にいた女性たちにも筒抜けで、アオイは拳を振るわせながら聞いていた。

だが、突如汐がゆらりとした動きで立ち上がった。

「汐さん?」

汐のただならぬ雰囲気に気づいたすみが、怯えた様子で声をかける。だが、汐はそのまま滑るように扉へ向かうと、振り返らずに淡々と答えた。

「あたしが出て行ったら全身全霊で耳を塞いで。そこのカナヲって子もね。そうじゃないと、どうなっても知らないから・・・」

それだけを告げると、汐はそのまま訓練場を後にした。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp