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【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第53章 迷走<壱>


それから数日後。
炭治郎と伊之助より少し遅れて汐も訓練に参加することになった。

だが、それは想像を絶するほどの苛酷なものだった。

まず、寝たきりで固まった体を三人娘が【力づくで】ほぐす。
次に反射訓練といい、薬湯が入った湯飲みを相手とかけあう訓練。
最後に全身訓練という鬼ごっこをする。

説明だけなら簡単そうだが、怪我が癒えたばかりの彼らにとってはどれもこれも地獄でしかない。

その証拠に炭治郎と伊之助はげっそりと窶れ、ほぼ毎日参人の病室に遊びに来ていた汐も、訓練開始日から全く来なくなってしまった。

その雰囲気に善逸は怯え、涙を流すのであった。
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