第47章 柱合裁判<参>
「嗚呼・・・例えお館様の願いであっても、私は承知しかねる」
「俺も派手に反対する。鬼を連れた鬼殺隊員など、認められない」
二人は真っ向から反対するが、甘露寺は「私は全て、お館様の望むまま従います」と、賛成寄りの言葉を発し、時透は「僕はどちらでも・・・すぐに忘れるので」とどちらともいえない反応をした。
しのぶと義勇は口を閉ざしたまま何も語らない。
「信用しない、信用しない。そもそも鬼は大嫌いだ」
「心より尊敬するお館様であるが、理解できないお考えだ!全力で反対する!!」
「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨岡・大海原三名の処罰を願います」
伊黒、煉獄、不死川ははっきりと反対の意思を口にする。しかし耀哉はこの展開を予測していたかのように、そばに立つお付きの少女に声をかけた。
「手紙を」
「はい」
少女は懐から一枚の手紙を取り出し広げた。
「こちらの手紙は、元柱である鱗滝 左近次様から頂いたものです。一部、抜粋して読み上げます」