第46章 柱合会議<弐>
「あのぉ~」
そんな空気に耐え切れなくなった甘露寺が、おずおずと口を開いた。
「でも疑問があるんですけど・・・。お館様がこのことを把握していないとは思えないです。勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?」
そんな彼女に、煉獄と宇随と悲鳴嶼は視線を向け、それから汐と炭治郎に視線を戻した。
「いらっしゃるまでとりあえず待った方が・・・」
「妹は!妹は俺達と一緒に戦えます!!鬼殺隊として人を守るために戦えるんです!」
「炭治郎の言ったことは全部本当よ!おかしなことは言うけれど、決して嘘はつかない!それはあたしが誰よりも知ってる!だから!!」
二人は必死で禰豆子が人を襲わないことを訴える。そんな二人を見て、しのぶが微かに表情を変えたその時だった。
「オイオイ。何だか面白ことになってるなァ」
その場にいない別な声が聞こえ、汐と炭治郎は視線を動かす。するとそこには、一人の男が立っていた。