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【鬼滅の刃】ウタカタノ花
第33章 歪な音色(後編)<弐>
潮の匂いのする風が吹き、砂浜に生えている草花を揺らす。その遠くに小さな岩があり、そこには小さな黒い影が一つあった。
それが人なのか、それ以外の何かなのか、ここからではわからない。
するとその影に寄り添うように、二つの影が岩に近づいた。それは人のようであり、岩を見上げているようだった。
岩の上の影が動き、二つの影の方を向く。その影は、目を奪われるような青い色をしていた。
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