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【鬼滅の刃】ウタカタノ花
第33章 歪な音色(後編)<弐>
斬撃の音と鬼の断末魔が部屋中に響く中、押し入れに隠れた二人は、震えながらも汐の言いつけを守りじっとしていた。
だが、ふとわずかな光を感じた清が顔を上げると、押し入れの戸が少し開いていた。その隙間からは鬼と戦う汐の姿が見えた。
血の雨を体中に浴び、色が変わる刀を振るう彼女は、まるで舞姫の如き動きで鬼を滅していく。それはとても恐ろしく、そしてとても美しかった。
そんな相反する不思議な光景から、清たちは目を離せないでいたのだった。
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