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【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第24章 襲撃<壱>


「私等から血をとるじゃと?何を企んでおるのか知らぬが、あの御方のご機嫌を損なうような真似はさせぬぞ。十二鬼月である私等から、血がとれると思うなら取ってみるがいい!」

「気をつけろ。少しも油断するなよ。もし本当にそいつらが十二鬼月なら、まず間違いなくお前たちが今までに倒した奴らより手ごわいぞ!」
「はい、わかりました。気を付けます、少しも油断せず。まず倒・・・今まで・・・はい。頑張ります!!」
炭治郎は少し混乱しているのか、言葉が乱れている。汐はそんな彼の背中を軽くたたき、落ち着くように促した。

そんな二人を見て、愈史郎は彼らをおとりにして逃げることを算段したが、珠世の信じられないという顔を見てすぐさま訂正した。
一方。矢琶羽を捕らえた禰豆子は、その足を彼に思い切り叩きつける。が、彼は小さく舌打ちをした後、禰豆子に手の目玉を向ける。
「土ぼこりを立てるな・・・。汚らしい!!」
目玉が閉じると同時に、禰豆子の体が引っ張られるように矢琶羽から離れて飛んでいく。

そんなことが起こっているとは知らず、汐と炭治郎は今しがた朱紗丸の腕が瞬時に再生したことに驚いていた。

今まで何度か鬼と対峙してきた彼等だが、目の前の鬼の再生速度はそれの比ではない。メキメキと腕から血管を浮き出させながら、朱紗丸がにやりと笑った。
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