• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第156章 不滅<壱>


一方、義勇の屋敷を後にした実弥は、腹立たし気に舌打ちをしながら歩いていた。

(くそがァ、いったい何なんだアイツらはァ。調子の狂ったガキ共だぜ本当に)

実弥は苛立ちと恥ずかしさを入り混ぜながら、屋敷へ向かって足を進めていたその時だった。

不意に背後から、草がこすれる物音が聞こえた。
実弥は振り返ると同時に、反射的に動いたものをつかみ取った。

手の中で何かが潰れる手ごたえを感じ、そっと手を開く。

「なんだァァ、これはァ」

手を離せば、そこには奇妙なものが血を滴らせながら落ちていった。
丸い形に細い触手のようなものが付いており、その中心には大きく【肆】と刻まれていた。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp