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【鬼滅の刃】ウタカタノ花
第153章 真実(後編)<弐>
「汐・・・」
炭治郎はもう一度汐の名を呼んだ。初めて気づき、出会った特別な女性の名を。
(汐が誰を好きでも関係ない。想いを伝えられなくても構わない。それでも俺は、この人が好きだ)
炭治郎はもう一度汐の手を取った。傷跡だらけの、思った以上に小さい手を。
せめて今だけはゆっくり休んでほしい。そう思っているうちに、いつの間にか炭治郎も深い眠りに落ちて行くのだった。
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