• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第146章 本音<参>


それから汐は、伊之助に続き滝に一刻打たれる修行を終えた。

(始めはきつかったけれど、慣れてしまえばなんてことないわね)

だが、問題はここからだった。汐の目の前には、人の胴ほどはある太さの丸太が三本あった。

悲鳴嶼は汐が女性であることを考慮して、丸太を減らすことを提案していた。だが、汐はそれじゃあ対等な修行にならないといい、男たちと同じものにしてもらったのだ。

(呼吸を使えば力は出せるけど、きっとそれだけじゃ持ち上がらないわね。効率よく、そう、一転的に・・・)

汐は丸太を眺めながら、頭の中で映像を思い浮かべた。それから、蜜璃や伊黒から教わったことを反芻し、整理していく。

「よし、まずはやってみよう!」

汐は丸太の前に立つと、手を隙間に差し入れた。そして呼吸を整え、力を集中させる。

(思い出せ、今までの事を・・・)

汐は今までの事を思い出しながら、力を一気に込めた。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp