• テキストサイズ

【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第139章 千里の道も一歩から<肆>


「や、やだ!ごめんなさい!私ったら、しおちゃんが復帰したって聞いてうれしくてうれしくて・・・」
「快気祝いをしてくれるのはうれしいけれど、あんた一応柱なんだから私情を挟むのはどうかとおもうわ」

汐が呆れながら言うと、蜜璃は頬を赤くしながら言葉を詰まらせた。

「でもまあ、みっちゃんが元気そうでよかった。今日から多分、しばらくお世話になるからよろしくね」

汐がそう言うと、落ち込んでいた蜜璃の顔が瞬時に明るくなった。

荷物を置いて訓練場へ行けば、既に何人かの隊士が稽古を受ける為に来ていた。
しかし、彼等の身に纏うものを見て汐は顔を引き攣らせた。

それは、汐が稽古の時に来ている【レオタード】という西洋式の運動着だった。

(あれって体の形がはっきり見えるから、着るとき恥
しいんだけど・・・。男でも着られるものなのね、あれって)

汐はこの時点ですでに疲労感を感じていたが、それを振り払うようにして自分も着替えた。

着替えた汐が稽古場へ入ると、一斉に視線を感じた。おそらく汐を男だと思っていた者たちが、体つきを見て驚いたからだろう。
同じことの繰り返しに、流石の汐も慣れきっていた。
/ 1491ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp