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【鬼滅の刃】ウタカタノ花

第128章 強くなれる理由<参>


実弥は獣と共に外に消え、玄弥は医者を呼ぼうと外に飛び出した。

そこで見たのは、血で真っ赤に染まった実弥と、同じく血に染まってその下で横たわる母だった。

玄弥は泣きながら母親の亡骸を抱きしめた。そして兄に向かって声を荒げた。

『何で母ちゃんを殺したんだよ!!うわあああ!!人殺し!!人殺しーーーーっ!!」

その時の玄弥は、兄が母を殺したということしか認識していなかった。

混乱していた。弟と妹たちはすでに冷たくなっており、もう手遅れだということがわかってしまっていたから。

そして後になり、玄弥は真実を知った。自分や家族を襲った獣の正体が、鬼と化してしまった母だったということに。
実弥は家族を守るために、自分の母親を殺したということに。
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