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素敵な花

第1章 出会いは突然


しかし青年はすぐに母に目を向けた。

『お前、こいつは母親か?』

そこに居るのは母だが母では無い。


「はい。私の母です、、、、」
『そうか。』


そう言うと背後に居る半透明の人間は母に向かって一発殴った。

信じられない光景を目の当たりにした。


「お母さんっ!」
母の元へ駆けつけようとした私を青年はすかさず止めた。

『殺しはしない。』

半透明の人間は額の生き物に手を掛ける。
生き物の触手がジョジョと呼ばれた青年の体内に進みこんで来た。

そして数分もしない内にその額についていた生き物はすっかり取れてしまった。事が済めばジョジョはさっさと帰ろうとしている。


「あのっ!」

『………………………』


ジョジョと呼ばれる青年は
足を止めこちらに目を向けた。


「ありがとうございました。」


そう言えばフッと笑って去っていった。
母はまだ目を覚まさない。
私は寝室へと母を運んだ。



なんだか
今日の夕焼けはいつもになく綺麗だ。

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