第2章 転校生には気を付けろ
教室に戻るとクラスメイトはコチラを一斉に見る。白い目で見られていて、良い気分ではない。すると仁奈が駆け寄ってきた。
『真矢!もう心配したよ……』
「ごめんね。でも大丈夫よ」
そう言うと仁奈は私の隣に立っている2人を睨み付けた。仁奈以外の人物は私に視線を向けている。
『ちょっと、あんた達!真矢に変な事、してないわよね?手出ししたら許さないから。』
ここで空条が口を開く。転校初日にして初めて教室で言葉を発した。
『……する訳ねぇだろ。こんな餓鬼。』
『承太郎っ!言い過ぎだ』
その場に微妙な空気が流れる。
『東堂さん、ごめんね。』
花京院が謝る。
空条は教室を出て行ってしまった
「ううん、平気。私もごめん」
あぁ。
なんだかこれから大変になりそうだ。
そう実感した一日であった。