第2章 転校生には気を付けろ
手を掴まれ連れて来られた場所は
教室の近くにある屋上に繋がる階段だった
そこまでくれば空条は手を離す
『お前、昨日見ただろ?』
最初は何のことだか分からなかった。
でも、すぐに私は理解した。
「空条くんの後ろから出た、人のこと?」
『あぁ、、』
そう呟けば私を真っ直ぐ見る。
『誰にも話すな。』
「うん。」
『……それと。』
空条は付け足した。
私に視線を向けた後、花京院に向ける。
『俺と花京院に関わらないほうがいいだろう。今も。そして、これからも。』
そう告げられた。
何だか出会って1日しか経っていないのに。空条たちからそう言われると胸が傷んだ。
『ごめんね。僕も承太郎と同意見。』
花京院も少し困った笑みを浮かべて言う。
『そういえば、名前教えて?』
「私は、東堂 真矢。ねぇ教えて?私は何で空条くんと花京院くんと関わっちゃいけないの?」
私がそう言えば2人は黙ってしまった。
花京院はさっきと同じ困ったような笑み
空条は表情を変えない。