第14章 最後の文化祭!!
珠紀は寿荘に帰ると少しだけしかご飯を食べずに千晶に電話をかけた。
『どうした?もしかして…書かれたこときにしてんのか?』
「うん…だって…直巳のこと…大好きだから…離れたくないから…親と連絡とれなくなったの…直巳が両親とおばあちゃんに怒ってくれた時からだから…絶対…バレたら…別れさせられる…直巳と離れたくないっ!! 」
珠紀は大泣きしながら言った。
『珠紀…落ち着け。俺がいつ、お前から離れると言った?そんなに心配だって言うなら既成事実でもつくるか?』
「既成事実?」
『籍入れるんだよ。』
「えっ!? だって…未成年は親の承諾貰わないと…」
『お前には言ってなかったが…あの後…お前の母親が俺にお前を託してきた。〖娘をお願いします。未成年のうちに入籍するというなら主人と義母が反対したとしても私は許します 〗って言ってな。』
「お母さんが…」
『どうする?』
「今はまだいいや。あたしはまだ色んなことを学びたい…あと、半年…卒業したらそうしよう。」
『分かった。とりあえず…あの書き込みは気にするな。知らぬ存ぜぬで通しておけばいい。』
「うん…直巳…大好き…ありがとう。」
『俺も珠紀を愛してる…何があっても離してやらねぇから覚悟しとけよ?』
「安心して…離れてやる気ないから。」
『それは安心だな。今日は疲れただろ?ゆっくり休め。文化祭前に入院なんてなったらシャレにならんぞ?』
「それは直巳もでしょ。おやすみ…」
『あぁ…おやすみ…』