第11章 旅立ち
「これいい!!これもいい!!やーん!!珠紀ってば何着ても似合う~!!特に男装系!!」
「そうそう!!珠紀は条東商の宝塚男役トップスターだよっ!!」
なんて言われて着せ替え人形と化していた。
「うん…もうどうにでもなれ~」
そして、もう抵抗することを諦めたようだ。
次の日…
「タァコ…きっとこんなの着てくれないよ?」
田代が見せた衣装を見て珠紀が弁当を食べながら言った。
「すべてこっちに任せてくれ〜とか言いそうだね。」
珠紀はそう言ってもぐもぐと食べている。
そして、寿荘では…
長谷が3年連続で生徒会長になったからとお祝いしていた。
そして、千晶の過去の話になる。
「放課後の教室で教師を襲う生徒か…AVだな。」
と古本屋が酒の入ったグラスを片手に言った。
「あ!それ、逆バージョンで屋上でやられた事ある。」
珠紀は思い出したかのようにサラッと言う。
「あ〜そっか!珠紀の彼氏は千晶先生だもんね。」
「そういう事。」
佐藤さんが珠紀の言葉に言うと珠紀はそれに答える。
そこから第二次性徴がどうとかになり、珠紀はまた食べるのを再開する。
ガヤガヤと楽しい寿荘の夜はこうして更けていくのだった。