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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第10章 修学旅行!!②



「え?あれ?ここどこっ!?えっ?夕士くんっ!?え?直巳!?えっ!?なにっ!?どういう状況?」

珠紀は軽くパニック状態。

「天堂…落ち着いて聞けよ。千晶は特に女子たちに人気だ。お前の中で嫉妬や不安が出てくるかもしれない。近づけないと思うのかもしれない。でも、近づいていいんだ。お前は千晶にちゃんと愛されてる。自信を持て。」

「うん…ありがとう…」

珠紀はそう言って泣きそうな顔で微笑んだ。

「でもね…コレは我慢とかじゃなくて社会的にアウトだから…直巳の世話は任せたっ!!じゃ!!」

「おいっ!?天堂……ってもう居ねぇ…」


その後…夕士は千晶を部屋まで運び服を脱がせて風呂に入れてご飯を食べさせて寝かしつけた。



修学旅行も終わりあとは帰るだけ。

珠紀は空になった部屋で2人きりで千晶と話していた。

昨日の自分達が覚えている事を話した。

「夕士くんに言われたよ…〖 お前は千晶に愛されてる…自信を持て〗って…」

「ふんっ…そんなの当たり前だろ?この4日間…生徒たちが俺を独占するもんだから淋しかったんだろ?」

「うん…あたしはいつでも触れられるからいいんだ。しょうがないんだって自分に言い聞かせて我慢してた。」

「全く…だから言ったろ?帰ったら相手してやるって…」

「それでも独占出来ないのはやだもん…」

幼い子供が拗ねるかのようにそう言う珠紀を可愛らしく思った千晶だった。


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