第10章 修学旅行!!②
「なのにっ!!なんでっ!!話しかけるなっていうのっ!!他の子に言われたよっ!?私が付きまとってるから迷惑してるんだって!!違う!!優しくしてくれたのは伊藤先生からよっ!!私から話しかけられるわけないじゃんっ!!先生は人気だからいつも皆に囲まれてるんだもん!!だから…先生に優しくされた時は嬉しかったよ?皆には内緒だよって…それなのにっ!!もう、ダイキライっ!!ダイキライっ!!」
「(くそっ…やっぱり…珠紀と似てるじゃねぇか…だから取り憑かれたのかっ!!)」
夕士は悔しそうな顔をしている。
マキコは伊藤先生に孤立しているのを利用されて弄ばれた。
そして、飽きたからと捨てられた…
今の珠紀も千晶と教師と生徒という関係でありながら好きだの愛してるだのと言い合っている関係
そして、千晶が女子たちに囲まれている為に珠紀が近づけない為に複雑な気持ちでいることで波長が合ってしまったのだろう。
でも、一つだけ違うのは千晶と珠紀が本気で愛し合っていること…
「かわいそうに…」
意識のない千晶がそう言うと珠紀からスっとマキコは離れていった。