第10章 修学旅行!!②
その後…色々とあったみたいだ…
珠紀はとりあえず…持ってきたカロリーメイトとお茶で食事をとって過ごしていた。
悪天候の為にクロカンは中止になった…
カラオケがあると聞いた女子たちは…
一部は千晶に一部は珠紀に歌ってくれとせがんでいる。
珠紀が歌い千晶が歌い…
大広間は大盛況となった。
夕士は龍さんが言ったことを思い出していた。
〖千晶先生みたいな異能者は能力を隠したがっているんだよ。でもね、珠紀は違う。嫌と言うのは照れ隠しで能力があるとかは関係なくてね?単純に歌うことが好きな珠紀の言霊の能力で無意識に誰かを救いたいから歌いたがるんだ。〗
「(龍さんの言った通りだ。珠紀は全力だったけど千晶はあれでもセーブしてるんだろうな)」
田代がどうやら千晶の歌っているのを撮っていたようだ。
「タァコ…もしや…あたしのも撮ってたりする?」
「当たり前っ!!長谷くんと神谷さんから依頼が入ってるからっ!!」
珠紀は田代の言葉に撃沈した…
珠紀はずっと気づかないフリをしていたが神谷の熱烈な視線をいつも感じていた…
これが送られるとなると…珠紀はまたあれに耐えないといけないのかと思った。