第8章 クリスマスからのお正月!!
そんな珠紀を見ていたマサムネは…
「あ…もしもし?今、お前の彼女が店でやさぐれてるんだけどどうする?」
「へっ!?」
と電話をした。
珠紀は変な声をあげてしまった。
「うーん……でもさ…これは千晶がどうにかしないと無理なんじゃない?……わかった。じゃ、待ってるよ。」
マサムネはそう言って電話を切った。
「今から来るってさ。」
マサムネは優しく珠紀に微笑みながら言った。
「え?えぇぇっ!?いやいや…心の準備がっ!!」
珠紀は何故か動揺し始める。
「変わったな…」
薫がそんな珠紀を見て言った。
「え?何が?」
その言葉に平静を取り戻した珠紀が言った。
「出会った頃は…そんなに喜怒哀楽を表に出さなかったからな。」
薫は珠紀に微笑んだ。
微かに車のエンジン音が外で聞こえた。
「来たんじゃない?」
マサムネがそう言うと千晶が店の中に入ってきた。
「珠紀…連絡するなとは言ってねぇだろ?」
千晶は呆れたように言った。
「そりゃ、そうだけどさ…忙しいなら連絡しちゃダメかなって…」
珠紀はそう言ってシュンっとなった。
「はぁ~…少しなら相手してやるから来い…」
「うん…」
珠紀はそう言って去っていく千晶について行った。
「2人とも…ありがとう…」
珠紀はそう言って微笑むと店を出た。