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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第8章 クリスマスからのお正月!!



珠紀はものすごく情緒不安定になっていた。

〖すまん…忙しいから今年はかまってやれん…〗

とメールが千晶から来たまま連絡がないのである。

「分かってるよっ!!分かってるけどさぁっ!!なんかもうモヤモヤするぅっ!!」

とカウンターでただの炭酸水を酒のように飲みまくる珠紀。

珠紀は今、エヴァートーンに来ている。
珠紀の父親がここにたまに来ている為に珠紀も出入りできるようになっている。

「まぁ、しょうがないだろ?修学旅行もあるわけだし色々あるんだろ…」

と薫が困ったように言った。

「う~…ぎぼちわるい…炭酸水飲みすぎた…」

珠紀はそう言ってカウンターに突っ伏す。

「そりゃ…2リットル近くを一気に飲めばそうなるただろうね…」

と呆れたようにそしてクスッと笑いながら言うマサムネ。

「もおーーやだぁ~!!こんなワガママの自分嫌だーー!う〜…」

珠紀はそう言うと今度は泣きだす始末。

これをかれこれ2時間は続けている。

「今日は尚更…クリスマスだもんなぁ…」

と薫が困ったように言う。

「そこっ!!クリスマスって恋人達の神聖なもんなんだよっ!?それをさ……一緒に過ごせないとか…つらいじゃん…修学旅行だって…一緒にいられる訳じゃないしさ…こんなに我慢ばっかりだなんて思わなかった…」

と言ってまた泣く珠紀。

本当に情緒不安定だ。



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