第6章 文化祭準備2!!
「なによっ!!なによっ!!変わったからってなに?偉いって言うのっ!?分かったように言わないでよっ!!誰もあたしのことなんて認めてくれないっ!!」
「そりゃ、そうだ。他の皆が待ってなくてもあたしはアンタが変わるの待ってるから。優しさだけじゃ人は変われない。よく覚えておきな。」
珠紀がそこまで言うと…
「天堂さん…そんな酷いこと言わないであげて?」
青木が降臨なされた。
「酷いこと言われて辛かったわね。みんなを代表して謝るわ。ごめんなさい…さぁ、山本さんいらっしゃい。いっぱいお話きくわ。」
と泣いている山本を連れていった。
「なにあれ…あたし達が悪者扱い?」
女子生徒の1人が言った。
「っていうより…天堂先輩が特に悪者扱いですけどね。」
と男子生徒が言う。
「ほら、みんな!!練習再開するわよっ!!」
部長がそう言うと…みんな練習を再開し始めた。
「天堂…大丈夫か?」
苦しそうに肩で息をする珠紀に夕士が言った。
「大丈夫…いつものことだから…」
珠紀はそう言って練習を再開した。
田代、夕士、珠紀が廊下を歩いていると…
青木とその取り巻きと山本が歩いていきた。
「楽しそうだねぇ…」
珠紀はそんな山本を見て無表情で言った。
「ほんとにあれで良かったのかなぁ…」
田代がそう言うと…
「いいじゃねぇか…あの子が救われるんなら。」
後ろから千晶の声が聞こえた…
「あの子だろ?前に稲葉が言ってた子って…」
千晶は山本を見ながら言った。
「まぁ、そうだけど…」
夕士は納得いかないという様子だ。