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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第6章 文化祭準備2!!



寿荘はお祭り騒ぎが続いていた。

「朝からこれは…胃がもたれる…」

そう呟く珠紀にるり子は梅風味のなめ茸が乗ったお粥を珠紀に作ってくれていた。

「うまっ…るり子さんありがとう!!これなら食べられそう。」

珠紀はそう言って微笑むとお粥食べた。









英会話クラブに来ている珠紀。

「(あ〜…やだなぁ…なんであんな衣装着ないといけないの〜…)」

珠紀は夕士と効果音係をしながらそう思っていた。

そこに現れた山本小夏。


嫌味ったらしいことを言い始める。

夕士に弁当を見せびらかすなと諌めたところで珠紀が

ーパシッ

山本をビンタした。

「天堂…」

夕士が驚いて珠紀の名前を呼ぶ

「1つ教えてあげる。夕士の両親は既に亡くなってる。あれはアパートの賄いさんが作ってくれた弁当。あなたがどんな人生を生きてきたのか知らないけど、その言い方はなに?その嫌味ったらしい言葉はなに?そりゃ凄いよね。頭がよくて成績優秀。すごいことだし誇るべきだしみんなに認めて貰ってもおかしくは無い。でもさ、勉強だけじゃ、誰も認めてくれない。人として生きるならある程度の常識と礼儀、思いやりを持った発言をするべきじゃないの?」

珠紀はどこで息を吸ってるんだ?と思うくらい一気に捲し立てる。

「なによっ!!いつも一人ぼっちのあたしの気持ちなんて分からないくせにっ!!」

山本は喚き散らす。

「分かるよ。」

「へ?」

珠紀の言葉に山本は驚いた顔をする。

「あたしも昔は一人ぼっちだった。金持ちだからって寄ってくる連中はたくさんいた。でも、あたし個人としては誰も認めてくれなかった。必死に勉強して必死に合気道やって…とにかく必死に生きた。でもさ、最後にはそれだけじゃ誰も認めてくれないって気づいた
。だから…こうやって今はみんながあたしを認めて友達でいて先輩でいてくれる。自分が惨めだって可哀想だ。誰も認めてくれないって騒いでる暇があるなら自分が変われよ。変わろうとしないやつなんて誰も相手になんかしないから。」



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