第5章 中間テストです!!
「頼むっ!!ちょっと静かにしててくれっ!!」
そう言って千晶のダメージを吸い取る夕士…
「夕士くんっ!!」
珠紀の焦ったような声に千晶は夕士の腕を掴んで止めた。
「お前…なに人の目の前でハァハァ言ってんだ?」
「別に変なことはしてないっ!!」
「変なことってなんだよ…俺がそういうことをすんのは珠紀だけなんだよ。」
夕士に詰め寄る千晶…
変なこと言ったのは気のせいにしておこう。
夕士は不信感を抱く千晶にツボマッサージてきなと言い訳をしていた。
「どっか悪いのか?」
夕士の言葉に隠そうとしたが
「今更、隠しても無駄だって。」
珠紀の言葉に話す事にしたようだ。
「血がうすい?」
千晶の説明に夕士はそう言う。
「要は貧血症ってやつ。あたしと同じ。血液中の赤血球が少ないの。」
「そういうことだ。」
そう言うとタバコに火をつける千晶。
「なんで、吸うかな…」
夕士は思わず突っ込んだ。
「タバコが俺を離してくれないんだよ。」
「なんじゃそりゃ…」
夕士はそう言うが珠紀はいつものことだという顔をしていた。
「前の学校がハードでさ…1年は休むつもりでいたんだが…急遽呼び出されたってわけさ。全く…こき使ってくれるぜ。」
「休んでる間…あたしの事を家に呼び出してたのによく言うわ。」
「しょうがねぇだろ?俺はお前なしじゃ生きていけねぇんだよ。」
「あっそ…」
「素直じゃねぇなぁ?この前はベットの中であんなに素直だったのによぉ〜」
「お前ら…やったのかよっ!!」
「「やりましたけどなにか?」」
「お前らなぁ…そういう会話は俺の前でするなっ!!
」
「いいじゃねぇか…そういうのがわからねぇ歳でもねぇだろ。」
「そういう問題じゃねぇ!!」
そんなわけで準備が一通りおわり、帰路につく。