第5章 中間テストです!!
つぎは英会話クラブの文化祭準備。
珠紀と夕士、田代が廊下を歩いていると…
「稲葉、田代、天堂…ちょっといいかしら?」
神谷会長が3人を呼び止めた。
校庭で生徒総会の真相を聞く。
「そこで…千晶先生に恩返しがしたいの。もちろん…天堂。あなたにもね。千晶先生に反発する生徒たちを諭してくれたそうじゃない。ありがとう。」
「いえ…あたしは特に何もしていませんよ。うちの彼氏に喜怒哀楽はしっかり出せって言われたんでそれに従ったというか…」
珠紀は神谷の言葉に戸惑いながら言った。
「確かに最近のあなたはとても人間らしいわ。その彼氏…とてもいい人なのね。」
神谷は微笑んだ。
「自慢の彼氏ですから。(神谷会長…あなたに代替案を出せって言った人ですよ〜)」
「じゃ、頼んだわよ。田代…」
「お任せ下さい…」
執事のような礼で言った田代を見届けると神谷は颯爽と去っていった。
「まて〜田代〜!!社会的アウトなのはダメだからな~!!」
回りながら去っていく田代に夕士が叫んだ。
「夕士くんや?もしや、あの事を気にしてる?」
珠紀は冷静にうろたえる夕士に言った。
「そりゃ、そうだろっ!!確実にバレたらアウトだろっ!!」
「大丈夫だって。タァコの情報源はあたしか、あたしの知り合いの探偵からの情報なんだよね。だから…あたしの知られたくない情報を流した時点で奴らは社会的地位も職も失うことになる。だから、そんなヘマはしないだろうさ。」
「へぇー…なんか天堂もこええよ…」
「怖くなんかないさ。あたしはただの女子高生だから。」
「ただの女子高生がそんな知り合いいるわけねぇだろ…」
「そうかな?何事も人脈は大切だからね〜」
「やっぱり…女って怖いわ…」