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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第1章 一目惚れの二人



あたしは天堂珠紀…

寿荘という妖怪、幽霊と人間が暮らす妖怪アパートに住んでいる。

師匠が借りていた部屋に住んでいるのだ。

そんなあたしには彼氏がいる。15歳歳上なのになんか子供っぽい人。

許婚を探しにいくぞ!!

という父親の突然の提案により…イヤイヤ行くことになった。

声をかけてくるのはどうせ、財産目的の男たちだろう。
あたしに気に入られようと必死になっているのが丸わかりで中には明らかに引きこもりのボンボンだろって男までいた。

そんな奴らでもとりあえず笑顔で対応していた。

しかし…その人だけは違った。

名を千晶直巳。

他の男たちはいかに自分が優れているかいかに自分がが凄いかを自慢する奴らばかり。

この人はそういう自慢はする事なく、趣味のことややっているスポーツはあるかとか…

見た目だけじゃない…滲み出るカッコ良さに一目惚れした。

そして、喜怒哀楽を出すことが出来なかったあたしは喜怒哀楽が出せるようになった。

そういう訳であたし達は付き合うことになった。

付き合って1年になる。

しかし、あたしは入院して退院してまた無表情に戻った。

退院した3日後…

始業式…

あたしは驚愕した。

新任教師としてやってきたのだ…

あたしの彼氏が。


千晶直巳という男が…


あたしは混乱しつつじっと見つめた。

クラスメイトの女子たちは直巳を見て騒いでいる。

その声が遠くに聞こえてしまうくらいに

あたしは戸惑った。

聞いてない…

え?どういう事?

昨日…普通に電話で話したのに…

その時は何も言ってなかった。

あぁ~…驚かそうかとでも思ったんだろうな…

驚いたよ…


でも、どうするの?

生徒と教師だよ?

違う学校ならまだしも…同じ学校の担任だよ?

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