第3章 溢れ出る想いと感情
「直巳…すきぃ…」
珠紀は千晶に抱きついてからそう言った。
「あぁ…俺もだ。」
千晶も珠紀を抱きしめ返した。
「ねぇ…直巳…」
「ん?なんだ?」
「あたしさ…処女じゃないんだよ?」
「知ってる…」
「昔…財産目的の御曹司に無理やりされてるんだよ?」
「知ってる…」
「それでも…あたしをいつか…抱いてくれる?」
「当たり前だろ?」
千晶がそう言うと珠紀は
「良かった…」
そうつぶやくように言うとスっと眠りについた。
「まったく…今すぐにでも襲いたいに決まってんだろ?」
千晶はそう呟くと自分も寝ることにした。
次の日…
珠紀は外国人交流会の会場の近くまで千晶に送ってきて貰っていた
「またな…頑張ってこいよ。」
「うん。」
珠紀が車の外からそう言うと千晶は優しく微笑んで車で走り去っていった。
「ふーん…ゆうみちゃんっていうんだ。あたしは天堂珠紀。よろしくね。」
夕士が連れてきたゆうみと言う女の子に珠紀はあ
挨拶をした。
「はじめまして!!浅田有実です!!」
「あたしは田代貴子。たぁこねぇってよんでね〜」
「はいっ!!タァコねぇさん!!」
有実は元気よくそう言った。
「珠紀~もっと食べなよ〜」
「いやいい…ローストビーフ苦手…」
「も〜!!珠紀は好き嫌い多すぎっ!!」
珠紀と田代がそんな会話をしている最中に間宮が風邪で来られないとのことで…
夕士がやることになった。
朗読劇は無事に終わった。
「If you think you've seen it somewhere, you were the daughter of Tendo!!(どこかで見たことあると思ってたら天堂さんの娘さんだったんだね!!)」
「That's right. I am always indebted.(はい。いつもお世話になっております。)」
珠紀と外国人クラブのメンバーとの会話に夕士は驚いていた。