第3章 溢れ出る想いと感情
「そういえば…外国人クラブとの交流会がもうすぐなんだよね…とは言っても裏方なんだけどさ~…」
「なんだ…主役じゃないのか?」
千晶はそう言ってタバコに火をつける。
「なんかね〜…部長が〖また、入院されても困るからあなたは裏方でいなさい!!〗って…魔王役で
I'll give you half of this world!って言いたかったのに~…」
珠紀は少し拗ねている。
「諦めろ…珠紀は俺より酷いほうだからな…」
千晶はそう言ってフッーと煙を吐いた。
「う〜…低血圧だし貧血だし…もう、やーだー入院したときだってさ…意識失ってアパートの階段から落ちて精密検査とかめっちゃされて大変だったんだよ…」
拗ね始める珠紀に千晶は
「慣れるしかねぇだろ。」
と言って頭を撫でる。
「も〜…薫さんにしろ直巳にしろ…なんですぐに頭撫でるかなぁ…」
「嫌か?」
「嫌ではないけどなんか子供扱いされるなーって思う。」
「実際…ガキだろ?」
「そのガキが好きなのはどこの誰だっけ?ロリコン?」
「ロリコンじゃねぇよっ!!たまたまお前が年下だったって言うだけだっ!!」
少し焦ったように言う千晶を珠紀はクスクスと笑う。
「お前なぁ…俺の事からかって遊ぶな… 」
呆れた顔で千晶は言う。
「面白いんだもん。」
「お前なぁ…はぁ~…」
こうして楽しい時間は過ぎていく。
そのうち、辺りも暗くなってきた。