第2章 人生初の大激怒
「なんだありゃーー!!言葉が違う以前に人の話聞いてねぇじゃねぇかよっ!!」
夕士は青木が去った後に憤慨している。
「何を言っても無駄だ。寂しいのねってなるだけだぜ。」
千晶はそう言いながら携帯灰皿に短くなったタバコを入れている。
珠紀は珠紀で…
「んだよっ!!ガキはガキらしくして色恋沙汰すんなってか?ふざけんなあの偽善者ババアがっ!!」
とか言って切れていた。
「お前もいちいち気にすんな。まぁ、2年C組はお前らみたいな手のかからない奴らで助かってるぜ。」
「千晶…」
「千晶先生だ。」
千晶は夕士の頭を撫でてそう言うと去っていった。
次の日…
放課後にこれから始まる三連休について姦し娘たちが盛り上がっていた。
「ねぇねぇ…珠紀はどこ行くの?なんか予定あるの?」
と桜子
「特に何も無いけど…ちょっと家の用事がね…」
「そうなんだ〜残念…」
珠紀の返答に垣内が残念そうに言う。
夕士はバイトだそうだ。
ふと、スマホを見る…
〖三連休…暇ならくるか?〗
落ち込んでいた珠紀の心が晴れたような気がした。
こうなることをちょっと期待して田代たちには嘘を着いたのだ。