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真っ直ぐ向いて歩けばいい

第2章 人生初の大激怒



次の日…

「あれ?天堂…どっか行くのか?」

バイトの為に朝早く起きた夕士に声をかけられた。

「うん。ちょっと彼氏の家にね〜」

「彼氏っ!?居たのかっ!?」

「うん。」

夕士は珠紀に彼氏がいた事をかなり驚いている。

「じゃ、そういうことで〜」

珠紀は寿荘の前に止まる車に乗った。

「(あの車って…千晶のに…似てる?)」

夕士がそう思うと…

窓が開いて

〖内緒にな〗

とでも言うかのようにウィンクして唇に人差し指を当てる千晶の姿が…

「(えぇぇっ!?天堂の彼氏って…千晶だったのかっ!?)」

夕士が驚いていると車はいつの間にか居なくなっていた。





「なんで、窓開けちゃうかな〜」

「稲葉なら言わなそうだろ。」

「まぁ、そうだけどさ…」

そんな会話をしながら着いたのは鷹ノ台東駅から車で10分くらいの所にある高級マンション。

鍵はカード式で更には警備員までついている。

住人専用の地下駐車場まであって何もかもが高級感に溢れている。

駐車場に車を停めると珠紀の荷物を千晶が持って珠紀はそれに甘えて小さな高級カバンを持って車を降りた。
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