第2章 人生初の大激怒
「それに…こういう年頃の子は色んな悩みを抱えているんですっ!!もし、危ないことに巻き込まれてしまったらと考えると心配してもし足りません!!」
とまでいう始末。
「(ふざけんな…これでも合気道やってんだ。自分の身くらい自分で守れるっ!!)」
珠紀はそう思ってなんだかイライラした。
「青木先生…バカをやる連中ってのはね。日常が荒れるんですよ。コイツらを見てください。シャツの襟が汚れていない。ピアスの穴もない。髪も染めていない。化粧もしていない、爪もしっかり切ってネイルもしていない。そういう基本が出来ている連中ってはね…ほっといても大丈夫なんですよ。」
千晶はそう言って夕士の胸を軽く叩いた。
「でも、1人でいることには変わりないでしょう?風邪をひいた時や学校が休みの時は寂しいでしょう?だからといって繁華街をウロウロしたり異性の家に行くなんてことしたらダメよ?」
なんてまた青木が言い始める…
夕士は
「ありがとうございます…そうします…」
と怒りに震えながら言った。
「天堂さんは?大丈夫?」
「ご心配ありがとうございます。何か相談することがあれば相談しますね。」
と珠紀は素晴らしいくらいの満面の笑みで言った。
「まぁ、嬉しい。」
青木は微笑んでそういう…
去り際に青木は…
「おタバコ…お辞めになった方がよろしいですよ。」
と言って
「大きなお世話です。」
と千晶は答えた。