第2章 人生初の大激怒
「ほぉ〜…青木先生がなぁ…」
千晶はタバコを吸いつつ言った。
「あれはもう、宇宙人だって…」
珠紀はため息をついた。
「まぁ、確かに言語がちがうからな…あの手の人種はこっちが工夫するしかねぇんだ。お前らのとこの部長がやったみたいにな。」
それに千晶も同意した。
「やっぱり…話し合ってもダメかなぁ…」
と夕士が落胆した。
「ダメじゃないさ…とてつもない時間と労力がかかる。それにしても…天堂…やるじゃないか。感情を出すことが苦手なお前がよく言った!!」
千晶はそう言って優しく微笑んで珠紀の頭を撫でた。
「千晶先生っ!!」
そこに青木が…
「あら?稲葉くん…天堂さん…」
青木は2人の姿を見て言った。
「すいません。青木先生…ついつい稲葉と天堂と話し込んでしまったもんで」
千晶は稲葉だけの肩を組んで言った。
「あら、2人とも悩み事?私に言ってくれれば良かったのにっー!」
と青木は言い始める……
すかさず夕士が
「いや、別になにもっ!?」
と言うが青木は引き下がらない。
「天堂さんも大丈夫?何か辛いことない?」
「青木先生…そんなに心配しなくてもコイツらなら大丈夫ですよ。」
千晶がそう言うが…
「いいえ!!稲葉くんは両親がいなくてアパートで1人っきりだし、天堂さんは慣れない一人暮らしで大変なんですっ!!」
とか青木は言い出すし始末。