第2章 人生初の大激怒
「はぁ?なんで師匠とあれが一緒なわけ?有り得ねぇわ。」
珠紀は夕士の言葉にキレた。
「そう!!違うんっす!!龍さんは俺が修行で四苦八苦してても手助けはしなかった!!でも、見守ってくれてそれが龍さんの優しさなんだ。」
「うん。確かにね。師匠はそういう人だから。でも、青木は反対。」
夕士の言葉に珠紀は納得すると再びいくら丼を食べた。
「人に自分の正義を押し付けてるって自覚がないのが困るんだよね…」
と佐藤さんが言う。
古本屋が
「ってことで…」
と言ったのが合図になり
「「「聖処女にカンパーイ!!!」」」
と佐藤さん、古本屋、黎明がなんて言って乾杯している。
「楽しそうで何よりだわ」
珠紀はそう言いつつもぐもぐと食べている。
「ねぇ、知ってる?夕士くん…地獄への道は善意から舗装されているんだよ〜」
とホラーな顔で黎明が言っていてフールが怖がっていた。
次の日…
英会話クラブに久しぶりに顔を出した珠紀。
配役が決まり色々と話していると…
山本が登場…
机にドカッと座ると本を読み出した。
珠紀はその行動にムッとした。
「あのさ…君なんなの?まずはさ部活にきたら挨拶でしょ?そんな事もできないわけ?」
「そんなの誰が決めたんですか?それに私は君ではなく山本って苗字があります。そういうあなたこそ初対面なんだから名乗ったらいかがです?」
山本はメガネをかちゃっと音を立てながら触っていう。
「あたしは天堂珠紀。2年C組。誰が決めたってそれが礼儀ってもんでしょうがっ!!それにっ!!今は外国人クラブとの交流会について話し合ってんのっ!!本読んでないで参加しな!!」
「そうですか。それは失礼しました。私はやりたくないです。」
山本は冷静に冷たく言い放つ。