第2章 人生初の大激怒
英語の授業が終わると…
珠紀は夕士と共に青木に呼び出された。
青木は夕士に明らかに偏見だろっていう事を言っていた。
青木は珠紀に向き直ると言った。
「天堂さんはとても素晴らしいわ。頭も良くて英語の発音も素晴らしいわ。生活態度もしっかりしているしお父様お母様の教育がいきとどいているのね。でもね?お金持ちだからってそれを鼻にかけてはダメよ。可哀想な人なんて大勢いるのだからそういう人達に対して失礼にあたるわ。なにかあったら相談にのるわ。」
青木はそう言って去っていった。
なんで?なんでアンタにそんなこと言われるの?
意味がわからない…
珠紀も夕士もそう思っていた。
休み時間…
珠紀は姦し娘たちと一緒にいた。
「あのねっ!!千晶ちゃん!!稲葉ったらね弄りがいがあってね!!」
「確かに夕士は弄りがいあるね。からかって遊ぶと顔を真っ赤にして抗議してくるのが面白い」
珠紀と田代がそんな話を千晶にしていると。
「田代さん。天堂さん。男子生徒を呼び捨てにするのは良くないわ。苗字で呼んでさん付けにしましょう。呼び捨てなんて以ての外です。それが社会の常識ですよ。それに…天堂さん?あなたがそれではお父様お母様に申し訳ないわ。しっかり社会の常識を身につけましょうね。」
と言い出した。
その後…千晶になんか色々と言っていたが珠紀は怒りに震えていてそれどころではなかった。
皆で夕士に愚痴りに言った。
一通り聞いた夕士は言った。