• テキストサイズ

貴方が鬼だとしても【鬼滅の刃】

第1章 嫌われ者鬼師匠1【冨岡×新弟子】




今日もいつものように人を食った後、夜の町を歩いていた。


少し遠出でもしてみようと思った時だった。


一人の小娘が木刀を振っていた。


なんとなく気になって話し掛けてみようと近寄った。


「君、鬼殺隊目指してるの?」


「えっ?あっ、はい……」


女の子が鬼殺隊になる理由とは、家族がなっているか、大切な人を鬼に食われたからだろうか。


俺は目の前の石に腰を掛けて、偉そうに言った。


「俺は元鬼殺隊、最上位の水柱だった冨岡義勇だ」


「柱……?」


「俺がお前を夜の間だけ鍛えてやる」


俺の言葉に小娘は笑顔になった。


「はい、お願いします!私は石原花怜です」


「そっか。早速始めようか。キツくても嘆くなよ」


「はい!」


花怜の笑顔は大層美しいものであった。


基礎体力を向上させたり、真剣で戦ったり、山の登り下りをさせるなど、女の子にとって苦しい特訓を毎夜やらせていた。


でも、彼女は挫けずに辛くても笑っていた。


「義勇さんみたいに私も強くなりたいです」


こんな俺に誰かが憧れてくれている、それが嬉しかった。


/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp