第2章 不死身な貴方1【不死川×隠】
夜の間、実弥に鍛えてもらうことになった。
その時の実弥は口枷を外して、スパルタ指導をする。
「おい!ちゃんとやれ!」
「はい!」
気が滅入るほど辛い修行だった。
やっぱり性別的な問題なのか私がダメなのか、すぐに疲れて倒れて動けなくなる。
「本当に弱ぇなぁ、そんなんで鬼殺隊にはなれねぇよ!」
「はい……」
体がボロボロになるまで鍛えては倒れてを繰り返していたのち、私は熱を出して倒れてしまった。
蝶屋敷に運ばれた私に実弥は言った。
「ごめん、やり過ぎた……」
彼は雑に頭を撫でてそこから去った。
私はそんな実弥にドキドキしたのを覚えている。
数日後、少しハードではなくなったが、激しい修行が続く。
そして、私は無事に風の呼吸をマスターし、最終選別に行くことになった。
実弥は私を抱き締めてくれた。
「頑張って来い。必ず生きて」
そう言ってくれて嬉しかった。
私は最終選別に向かった。