第2章 不死身な貴方1【不死川×隠】
次の日。急遽柱合会議があるというので呼ばれた。
「実弥、入ってよ」
「テメェ、見掛けによらず口悪ぃなぁ」
「うるさい。ほら、小さくなーれ!」
すると、実弥は三才児くらいの大きさになった。
口枷を付けて、箱にしか見えない鞄に入らせた。
「ヴゥ……」
「ハイハイ、怒らないの。これからお館様のところに行くんだからね」
私は鞄を閉じて背負い、柱合会議が行われる場所に向かった。
産屋敷に着くと、既に柱は集まっていた。
事情を知っている胡蝶さんは必死に笑いを堪えている様子だった。
「花怜、こちらに御上がり。そして、中身を見せてやってほしい」
隠なのにお館様に名前を呼ばれてビックリした。
私は靴を揃えて、屋敷に入り、鞄を置いた。
鞄を開けると、実弥がゆっくりと出てきた。
「はぁ!?」
これには柱全員が驚いている。
「ヴゥヴゥ……」
口枷を付けた実弥の姿はとても恐ろしいものに見えた。
宇随さんが死にそうなほど笑っている。伊黒さんも笑い過ぎて倒れている。
「しなず、がわ……アハハ!!」
「ヴゥ……」
めっちゃ笑ってる宇随さんに実弥は威嚇しているような怖い顔になる。