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砂漠の白い花

第7章 派閥と内毒




「……いや、手伝いに行った事は……」
「じゃぁ、何故それほど機嫌を悪くされてるのです?」
解っていて訊かれているようにも思えるが…

「アイツら、勝手に来て、勝手にエリーを使った。
俺のモノを断りもなくだぞっ」

(あらまぁ、顔真っ赤…
独占欲かしら、ね?クスクス…)

「…それに…側室宮の女達には近づいて欲しくない。
王宮の女は恐ろしい。
…安易にアイツらに関わった場合、傷つくのはエリーだ」

四角に切り取られた、夕闇の迫る空を見ながら、独り言のように口にした。


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